梅雨という雨の季節を作り出しているのが梅雨前線。
5月~7月に訪れる雨が連続で降り続く時期に天気予報で名称を耳にする機会が多い気象用語だと思います。
しかし、梅雨前線がなにで出来ているのか?
毎年同じ季節に発生する理由はなんなのか?
数日間連続で雨を降らせる憂鬱にさせられる梅雨前線について解説していきます。
さらに、同じく雨を降らせる雨前線との違いも解説します。
[cc id=55 title=”目次”]梅雨前線とは?
梅雨前線と言えば雨が印象的ですが気象現象的には、停滞前線と呼ばれる低気圧と高気圧という真逆の特性を持つ2つの気圧がぶつかり合う現象。
その名称の通り2つの気圧がぶつかり合い一定の地域で停滞し、勢力を争っている状況のことを言います。
寒さを生み出す低気圧と暖かさを生み出す高気圧。
この2つの気圧がぶつかり合うと、大気は荒れ狂い天候が在れます。
大気が荒れ狂うと地上では、数日間雨が降り続く天候になります。
梅雨前線とは、停滞前線の一種であり低気圧と高気圧がぶつかり合い天候が荒れるのが特徴です。
梅雨前線が発生する理由と仕組みは?
梅雨前線の仕組みは覚えてしまえば非常に簡単なので、図にして解説してきます。
このように暖かい高気圧の小笠原気団が北上し日本に接近し、これまで日本を覆っていた寒い低気圧であるオホーツク海気団とぶつかり合うことで梅雨前線は発生します。
小笠原気団の高気圧が北上し日本に向かってくる。
そして、それまで日本を覆っていた低気圧とぶつかり合うことで梅雨前線は発生します。
つまり、梅雨前線とは日本上空で北上してきた小笠原気団がオホーツク海気団とぶつかり合うことで発生する現象です。
また、梅雨前線は5月~7月に発生する気象現象であり、その後に待ち受ける夏という季節の気候は非常に暖かいというか暑いですよね。
この事から分かる通り、この低気圧と高気圧の戦いには小笠原気団方面から北上している高気圧が勝利します。
勢力で勝った高気圧が日本を覆うことで、日本には夏が訪れるという事です。
[cc id=16 title=”アドセンス”]梅雨前線と秋雨前線の違いは?
秋雨前線とは秋の季節から本格的な寒さを感じさせてくれる冬の気候に移行する際に発生する前線です。
秋雨前線が発生する理由は?子供でも分かる秋雨前線の原理を解説!
梅雨前線と秋雨前線は、共に雨を降らせる気象現象ですが、2つの前線は何が違うのかを解説していきます。
2つの前線の大きな違いは、単純。
前線の後に暖かくなるのか?
それとも寒くなるのか?という事であり、その仕組みは単純なのでこちらをご覧ください。
梅雨前線は寒い低気圧を暖かい高気圧が押し出すように日本を覆います。
それにたいし、秋雨前線は暖かい高気圧を押し出すように低気圧が日本を覆います。
つまり、秋雨前線と梅雨前線は行われることが真逆なだけで起こっている現象自体は同じ気象現象と言えます。
ただ、寒さを連れてくる低気圧が勝つか?
それとも、暖かさを連れてくる高気圧が勝つか?
勝者が異なると同時に、前線の後に訪れる季節が真逆ということが2つの前線の特徴と言えるでしょう。
暖かさを連れてくる高気圧が勝利するのが梅雨前線。
寒さを連れてくる低気圧が勝利するのが秋雨前線。
○○前線の後に、どんな季節が来るのかを覚えるとそれぞれの前線の仕組みを理解しやすいと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
5月~7月頃に発生する梅雨前線の仕組みと、同じく雨を降らせる前線・秋雨前線との違いを解説しました。
2つの前線の仕組みを理解するには難しい原理を考えるのではなく、その後に訪れる季節と一緒に覚えると理解しやすいと思います。
5月~7月という本格的に暑さを感じる夏の季節に突入する時期に発生する梅雨前線は夏という暖かい気圧、高気圧を南から連れてくる前線。
9月~11月という冬という寒き季節が本格的に始まる前に発生する秋雨前線は冷たい気圧、低気圧を北から連れてくる前線。
北は寒く、南は暖かい。
当然のことを理解しておくことで、秋雨前線と梅雨前線の仕組みを理解できると思います。
梅雨前線の仕組みと、秋雨前線との違いを解説しました。
それでわっ
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