卵を食べるとコレステロール値が上がるのは迷信?現代の研究結果は?

食材の中で最も食べる機会の多い食材が卵だと思います。

 

1日の始まりである朝食として、目玉焼きを食べる家庭も多いと思います。

また昼や夜食としての卵焼きや卵を使った料理を食べる機会も多いですよね。

卵というのは、人間にとって非常によく食べる機会の多い食材と言えるでしょう。

 

そんな卵ですが、コレステロールが高いという話もよく聞くと思います。

卵を食べ過ぎるとコレステロールが高くなるなど、テレビなどでもよく耳にしますから。

 

しかし、実は卵を食べるとコレステロールが上がるというのが迷信だったと言われているのをご存知でしょうか?

科学的に証明されたので、卵とコレステロールの関係を紹介していきます。
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コレステロールとは?卵が危険だといわれていた理由

まず最初にコレステロールとは何かを紹介していきます。

 

コレステロールとは、ステロイドと呼ばれる薬剤によく使われる有機化合物の一種です。

この物質・コレステロール自体は人間に限らず動物たちの細胞や胆汁酸を生成する物質です。

存在自体が害というわけではなく、人間に限らず生物には必要な物質の1つと言えるでしょう。

 

しかし、血中のコレステロール値が高くなると人体に限らず生物には非常に危険になります。

その理由はと言いますと、

LDLコレステロールが血管壁に溜まり

血管病気として有名な動脈硬化を引き起こしてしまう為です。

 

LDLコレステロールというのは、俗に言う

悪玉コレステロール

の事であり、コレステロールを摂りすぎると悪玉コレステロールが増えると考えられていました。

 

そして、卵にはコレステロールが非常に多く含まれています。

長い年月の間、コレステロールを摂りすぎると悪玉コレステロールが増えると考えられていました。

その為に

コレステロールを多く含んでいる卵を食べ過ぎると危険だ!

という風に言われていました。

 

しかし、現代の科学ではそれは間違いである可能性が高いと指摘されているので解説していきます。

 

卵を食べるとコレステロールが上がる?

卵を食べるとコレステロールが上がるという話を一度は耳にしたことがあると思います。

この話がどこから出てきたのか?という話をしていきます。

 

卵を食べるとコレステロールが上がるという話が信じられていた理由は大きく2つあります。

1つ目の理由というのが

卵がコレステロールを多く含んでいる食べ物

だからというのが1つの理由です。

 

糖分を多く含んでいる食べ物を食べると

血糖値が上昇し糖尿病になる危険性がある

という考え方と同じく、多く含んでいるのだから人体にとって危険だという考えから

卵を食べ過ぎるとコレステロール値が上がり危険

であるという考え方がされるようになりました。

 

もう1つの理由というのが

100年くらい前にロシアがウサギに卵を食べさせる実験をさせた際にコレステロール値が上がった

という研究データが元になっているといわれています。

 

この実験ではウサギにコレステロールを多く含んでいる卵を食べさせ続けた結果として

コレステロール値が急上昇し動脈硬化が認められた

という研究結果が出ていました。

 

しかし、現代ではこの実験方法に疑問の声が多く上がっているのですがその理由は

草食性のウサギに動物性コレステロールを含む卵を食べさせている

という点であり、そもそもウサギは動物性コレステロールに適応で着なかった結果として

血中のコレステロール値が急上昇したのでは?

という研究者たちの間で疑問の声が上がっています。

 

この研究結果が元になり、コレステロールを多く含んでいる卵を食べると血中コレステロールが上がると誤認されていました。

しかし、近年では卵を食べても血中コレステロール値は上がらないという話が一般的になっているので、その理由を紹介していきます。

 

卵を食べても血中コレステロール値は上がらない?

現代の研究結果で、最も信憑性のある結果で

卵を食べてもコレステロール値の因果関係も心筋梗塞との因果関係もない

という結論に至っています。

 

といいますのも、実際のところ卵には

善玉コレステロールという体に良い

コレステロールも含まれています。

 

この善玉コレステロールには悪玉コレステロールを減らす働きがあります。

その為に、善玉コレステロールも多く含んでいる卵を食べれば悪玉コレステロールは減る。

こういった理由から、善悪を同程度含んでいる卵をどんなに食べても

身体的リスクとの因果関係は無い

という結論に至っています。

 

では、卵ごとに栄養素が違う可能性もあり

悪玉コレステロールが多い卵は危険?

と思う方もいるかもしれません。

 

しかし、一般的な卵は健康な鶏が産みます。

その為に、どの卵でもコレステロールの善悪値はほぼ同じと言われています。

ちなみにですが、卵の黄身の色の濃さは勿論、殻の色についても栄養素に差はないといわれています。

意外に思う方も多いと思う事柄ですが、実は栄養素的には変わらないそうです。

卵の黄身の色・殻の色の違いの理由は?色は栄養素的に影響しない?

まとめ

いかがでしたでしょうか?

コレステロールを多く含んでいるために食べ過ぎると危険だといわれていた卵について紹介しました。

 

100年以上も前に行われた実験が現代まで信じられていたというのは驚きですよね。

でも、コレステロールを多く含んでいるから人体にも危険というのは納得してしまいますし、科学者たちも当然だと思っていたんでしょうね。

 

私は卵が大好きなので、どんなに食べても大丈夫と聞いた時はとてもうれしかったです。

健康面には気を付けていますが、やはりふわっふわのオムレツなんて堪らないですから。

美味しくてパクパク食べちゃいますし。

家庭での作り方を知った時には、至高の喜びでした。

 

話それちゃってるので戻しますが、卵はどんなに食べても大丈夫です。

しかし、カロリー面などでは注意が必要。

太ることで健康面へのリスクがあるのと同じですので、食べ過ぎには注意しましょうね!

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