日本人がお正月に食べる物と言えばやっぱり
おせち料理
ですよね!?
100人に聞いても100人が答えてくれると言っても過言ではないほどに日本人のお正月に欠かせない料理です。
そんなおせち料理ですが、実は
食材1つ1つに意味合いが込められている
という事をご存知でしょうか?
なんとなく耳にしたことのある話だと思いますが、どの食材にどういった意味合い、想いが込められているのか?
食材に込められた想いを理解してお正月に出るおせち料理の有難みを知りましょう!
[cc id=55 title=”目次”]
おせち料理とは?由来は?
おせち料理というのは漢字では
御節料理
と書く料理であり、節会(せちえ)や節句(せっく)の時期に食べられていたお祝いの際に食べられていた料理です。
それを庶民もマネするようになり、現代のおせち料理という大衆料理になりました。
おせち料理の具材は地方ごとに異なる食材が入る事も多いのですが
総じて祝いの意味を込められた具材
を使って作る事が一般的となっています。
後述していきますが、それぞれの具材に
家系や人達の今後を祈る為の異なる意味合いが込められている
というのがおせち料理の特徴と言えます。
また、おせち料理の元々の由来は中国から由来した五節句(ごせっく)が始まりだと言われています。
これを日本文化でも取り入れて祝うべき日や行事際に食べられていた料理として文化が始まり
日本で最も祝うべき日がお正月である
という考えから現代までにおせち=お正月に食べる物という風に根付きました。
元々はお隣の国である中国から入って来た文化であり
それが日本独自の進化を遂げた
というのがおせち料理のルーツです。
ちなみにですが、最初から重箱に入れる事を想定した料理ではありませんでした。
元々は膳に盛られた料理と重に詰められた料理があり
膳に盛られた料理をおせち
と呼んでいましたが、時代が進むにつれ現代の重箱に詰めた料理=おせちという文化に発展したそうです。
具材のそれぞれに込められた想いとは?
ここからはおせち料理の種類とそれぞれの具材に込められた想いから紹介していきます。
おせち料理の基本の食材は祝い肴三種です。
この祝い肴三種は一般的には
黒豆・田作り・数の子
の三種類にて構成されています。
この祝い肴三種以外にも地方ごとに祝い肴は存在しているのでそれぞれの具材に込められている想いを紹介していきます。
黒豆
引用:Nevarまとめ
黒豆はお正月に必ずと言って良いほどに出てくる御節の代表格の具材です。
日本の文化では
黒という色に魔除けの意味
があるとされています。
ふと気が付くと毎年おせちに入っているお豆は黒であると思うのですが、これには
黒に魔除けの意味があり1年間、災いから守る
という意味合いが込められているので黒豆がおせち料理に入っています。
田作り
引用:Nevarまとめ
カタクチイワシという魚を使った料理です。
昔の日本ではカタクチイワシを田んぼの肥料として使っていました。
田んぼに栄養を与え、栄養の高い土地で野菜などを育てるためにカタクチイワシを巻いていたんです。
田作りという名称からも分かると思いますが
豊作祈願
という意味合いが強く込められているおせち料理と言えます。
また田んぼの農作物が健全に育つようにという意味合いから
人間も健康に育ってほしい
という意味合いも込められているとされています。
数の子
引用:Nevarまとめ
数の子は有名な理由で
観ての通り卵の数が非常に多い
という数の子という食べ物の特徴がありますよね?
数の子のように卵を多く生んでほしい。
つまり、家計の
子孫繁栄を祈る意味合い
が込められている食材です。
紅白カマボコ
引用:Nevarまとめ
紅白カマボコというのは観ての通り
赤と白の色をしたカマボコ
であり、2つで1組のカマボコと言われています。
この紅白カマボコには紅白という縁起物という意味合いと共に2つで意味を成すことから
夫婦の絆
を深めるためにおせち料理になっていると言われています。
また、夫婦の絆と共に家族の絆も深めて欲しいという意味合いもあります。
伊達巻
引用:Neverまとめ
伊達巻と呼ばれているのは卵をみりんや砂糖で味付けした卵焼きです。
この伊達巻は昔の時代の教科書ともいえる巻物に似ている形状をしています。
巻物に似ている形状から
子供に勉学に興味を持ってほしい
という意味合いが込められており、勉学に励む子供になってほしいという意味合いが込められています。
このようにおせち料理のメインとされる祝い肴三種にもそれぞれの意味があります。
この他にも祝い肴三種を補助するかのように存在している御節の食材に込められている意味を紹介していきます。
海老
引用:Nevarまとめ
海老の色が紅白に見える事から紅白という縁起物に掛けています。
また、海老の丸まった形状が
老人の腰に似ている
ことから食べる人達が老人まで生きられるようにと長寿を祈る意味合いが込められています。
鯛の焼き物
引用:Nevarまとめ
鯛という魚で耳にしたことがあると思おう之ですが
めで鯛(たい)
というギャグを用いた縁起物。
冗談に思われがちですが、おせち料理は節句などに食べられていた料理が大衆料理化したものです。
その為に、こういった冗談半分の意味合いで入っている食材も存在しています。
ブリ焼き
引用:Nevarまとめ
ブリという魚は大きさによって名称が異なります。
最も小さい頃から順に名称がこのように変化します。
モジャコ→ワカシ→イナダ→ワラサ→ブリ
俗に出世魚と呼ばれているのがブリという魚です。
人間に置いて仕事で階級が上がる事を出世と言います。
ブリという出世魚の最終形態を出すことで
出世魚のように出世してほしい
という思いを込めているという事になります。
昆布巻き
引用:Nevarまとめ
先ほど紹介した味の付いた卵を巻いている伊達巻と同じく形状が巻物に似ています。
この形状から
勉学に興味を持って励んでほしい
という意味と共に昆布の色が黒い事から
魔除けの意味も込められている
という風にされています。
健康を祈り勉学に励んでほしい。
これが巻き昆布に込められている想いです。
こんにゃく
引用:Nevarまとめ
こんにゃくは地方ごとに大きく異なるのですが京都などで出てくるこんにゃくは紅白であることが多いです。
その為、こんにゃくには
紅白という縁起という意味合い
が強く込められているとされています。
また、地方によってはこんにゃくの色が普通のこんにゃくでありそういった地方では
手綱の形状に似ている
という事からも、武家など馬に乗って良い階級の人たちの名残と落馬しないようにという想いが込められているとされています。
里芋
引用:Nevarまとめ
里芋と言えば田舎では有名な事なのですが
親芋に子芋が大量に出来る
というちょっと変わった性質を持っています。
親芋に大量の子芋が出来る。
お分かりだと思いますが里芋には
子孫繁栄を祈る
という想いが込められています。
人参
引用:Nevarまとめ
おせちに登場する人参は変わった形状をしていると思います。
これは花びら上に切るのが一般的になっており
華やかに1年を彩る
という意味が込められており幸せな1年を送ってほしいという意味が強く込められています。
大きく分けるとこのようになりますが、それぞれに意味合いが込められています。
基本的には
縁起や子孫繁栄
を祈る目的のモノが多く、1年間の幸せと家系が強く今後も残っていくことを祈る為の食材が使われています。
1年の始まりに縁起と子孫繁栄を祈る。
それがおせち料理であると言えるでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
日本人がお正月に食べる御節のそれぞれの具材に込められた想いを紹介しました。
異なる意味が込められている食材が多いのですが、基本的には縁起と幸せ、子孫繁栄を祈る食材が多いです。
日本では縁起を大事にしていますし、家系を大事にする家系は多いですからね。
私の家系も大事にしていますがお正月になると多くの家庭が集まりお祭りのような雰囲気で楽しんでいます。
お正月の御節料理は子孫繁栄や縁起を祈り、家計の幸せを祈る想いが込められた具材で作られていると覚えておきましょう。
作ってくれた人の想いが籠っている事を感じ取り、食の有難みも感じながら食べるといいでしょう。
様々な具材に込められた意味合いを元に家庭で作る際にはどういう想いを込めたいのかに気を付けるとよりいいおせちになるでしょう。
ちなみにですが、おせち料理の詰め方の作法なども記事にしているので興味があれば是非読んでみてください!
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