どんぐりころころ、どんぐりこ~。
日本人であれば誰でも一度は耳にした言葉ある歌に登場するどんぐり。
秋の季節になると公園や神社などにいっぱい転がっているので見たことがないという方はいないと思います。
しかし、どんぐりを食べたことがある方は非常に少ないはずです。
実はどんぐりは種類によっては食べることが出来る果実なんです!
知っているようであまり知られていない、食用どんぐりについて解説していきます。
[cc id=55 title=”目次”]どんぐりとは?
どんぐりといっても実は非常に多い種類が存在していますが、主にはブナ科のコナラ属樹木の果実をどんぐりと呼んでいます。
また定義上では果実なのですが、実はあれは種ではありません。
よくこの手の地面に落ちているモノは動物に食べさせ遠くに運んでもらって新たな地に子孫を残すという目的がありますが、どんぐりは違います。
また、とても意外なことなのですが、秋の季節に美味しく食べる栗も実はどんぐりの1種です。
栗がどんぐりの1種と聞くと、どんぐりってどんな味なんだろう?と興味がわいてくると思います。
しかし、注意してください。
どんぐりを食べる文化が殆どない事から分かる通り、全然美味しくありません。
どんぐりにはタンニンと呼ばれる渋み成分が非常に多く含まれており、非常に渋い味がします。
ハッキリ言って非常にまずいです。
ただし、一部のどんぐりはタンニンと呼ばれる渋み成分が非常に少ない種類があります。
渋みが少ない種類のどんぐりとは、スダジイとマテバシイと呼ばれる種類。
これらは地方で食用になっていたりもするので、食用どんぐりと呼ばれたりもします。
どうしても、どんぐりを食べてみたいという方は是非、判別方法を覚えて食べてみてください。
食用ドングリを見分ける方法は?
どんぐりを見分ける方法は非常に難しいです。
理由としては、大きさがその年の気候状況などによって個体ごとに異なり、大きかったり小さかったり。
さらには、似たような種類が多く図鑑を持っても判別が難しいためです。
おおまかな判断方法としては、学名で殻斗(かくと)と呼ばれている一般的に帽子の部分。
ここの形状で種類を判別する方法が一般的に知られています。
しかし、今回は食用どんぐりを見分ければいいので食用ドングリを判別する方法を解説していきます。
食用ドングリの種類は2種類で、スダジイとマテバシイです。
殻が実を覆っているのがスダジイで、一般的などんぐりという形状がマテバシイ。
スダジイは一般的には椎の実と呼ばれる果実で、形状が特徴的です。
海に近い環境下で育つ樹木なので、見た目的にも自生している地域としても特徴が強いので分かりやすいと思います。
細長いどんぐりが、固い殻に覆われていればスダジイでしょう。
つぎに解説するのがマテバシイ。
一般的にどんぐりと言えばの形状をしているのですが、実は似たような種類が多いので注意してほしい種類。
特徴としては帽子と呼ばれる部分が非常に小さく、触るとある程度の大きさのうろこ状になっていること。
マテバシイの判別は難しいですが、帽子が小さくうろこ状になっていればマテバシイです。
元々は沖縄や九州に自生していましたが、現在では公園など多くの地域で見かけられる種類。
まぁほぼ間違いなく、公園に落ちている一般的などんぐりと呼ばれる形状のものはマテバシイです。
どんぐりを家庭で調理する方法は?
渋み成分・タンニンが少ない種類のどんぐり、スダジイとマテバシイの判別方法を解説しました。
なので、ここからはドングリを美味しく家庭で調理する方法を解説していきます。
2通り食べ方があるのでまずは簡単な方から解説します。
スダジイとマテバシイの殻のままフライパンで炒りましょう。
これでしっかりと火が通るまで大体5~10分程度の時間を火に掛けてください。
ドングリが飛び跳ねることがあるので、注意しつつ香ばしい香りが漂ってくれば完成!
殻を剥いて中の実を食べてください。
[cc id=16 title=”アドセンス”]2つ目の方法が灰汁(あく)を抜いてから食べる方法。
こちらは殻を剥いでから水をいっぱいに張った容器に1~2時間程度漬けてください。
この時間は長い方がいいのですが、スダジイとマテバシイは灰汁が少ない種類なので2時間も漬ければ十分です。
灰汁を抜いたドングリをごはんと一緒に炊いたりして、どんぐりご飯などがお勧めです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
秋の季節に大量に転がっているどんぐりの食べ方と見分け方を解説しました。
食べられる食材ではあるのですが、一般的に食べられていないことから分かる通りあまり美味しくありません。
興味があって食べてみたいという方は是非、種類を見分けて食べてみてほしいのですがお勧めはしません。
お勧めしない理由は美味しくないからと、珍味的な食材という事もあって体調を崩しかねないからです。
もう一度言いますが、お勧めはしません。
興味がある方は食べてみると良いと思いますが、十分に注意を払って食べましょう。
間違っても、子供などには食べさせないように!
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