お彼岸時の際に印象強く残る花・彼岸花。
綺麗な花ですが花を咲かせる時期が短い事や、
不吉な花として作品に登場することが多く、
彼岸花への知識が薄い人が多いと思います。
実際のところ彼岸花に毒があるという事を知らない人が大半でしょう。
そう、彼岸花には非常に強い毒性があるんです。
毒がある彼岸花。
不吉な花と描かれることや独特な形状から、
食べたいと思う人は少ないと思いますが、
食べることが出来る花ですので紹介していきます。
彼岸花の毒性
食べ方の前に彼岸花の毒性について紹介します。
彼岸花に含まれている毒の種類は大きく3種類。
リコリン
ガランタミン
ホモリコリン
といったアルカロイド系の毒素です。
これらは非常に強力な毒であり、
人間の致死量はたったの10gです。
∑(゚Д゚;≡;゚д゚)
これじゃーちょっとでも間違ったら人が死ぬんじゃ?
そう思った方も多いと思いますが安心して下さい。
彼岸花で最も毒素が多いと言われている、
球根の部分でも毒の量は、
0.015g
程度と言われていますので人間が死ぬ可能性は殆どないといえます。
ε-(´∀`*)
大丈夫だと思いますが、
毒による症状についても軽く紹介しておきます。
症状
彼岸花の毒による人間の症状。
アルカロイド系の毒という事で症状は以下の5つが大きいです。
吐き気
下痢
呼吸困難
痙攣
神経麻痺
といったまさに毒による症状と言えばのオンパレード。。。笑
(; ̄ー ̄川 アセアセ
症状は30分以内に出始めますので、
彼岸花を食べた後に上記の症状が出た場合には、
病院に行き彼岸花を食べた
と医者に伝えましょう。
致死量は少なく怖いと思いますが、
基本的に原因がわかっていれば対処できる毒なので、
おかしな表現になりますが安心してください。
助かる毒です。。。笑
毒抜きの方法
毒の危険性について紹介しましたので、
ここからは彼岸花の食べ方です。
彼岸花を食べるといっても、
花の部分や茎の部分を食べるのではなく、
食べるのは毒素が多い球根部分です。
毒素が多い部分だけに不安だと思いますが、
彼岸花の毒素は水溶性の毒であり、
水に付けることで毒が抜けていきます。
なので、正しい手順さえ踏めば、
安心して食べることが出来ますが、
出来る限り1人でやることがないようにお願いします。
1人でやるのであれば手順の確認に細心の注意を払ってください。
毒抜き手順は以下になります。
球根の黒い皮を剥いで白い実を出す。
すり鉢やおろし金を使いすりつぶしねっとりした液状にする。
すりおろした実に水をたっぷりと浸す、これを1週間繰り返す。
沸騰した鍋でしっかりと煮込んだ後に、天日干しで乾燥させる。
こうして最後には粉状担っているはずなので、
これをお好きな調理方法で食べ物にすれば完成です。
最低でも1週間もかかるので、
非常に面倒な食べ物ではありますが、
昔から非常食としても用いられている食べ物ですので、
食べる為の手順だけは頭に入れておくと役に立つかもしれませんよ。
まとめ
彼岸花は毒を持っている花ですが、
しっかりと対処すれば球根の部分を食べることが出来ます。
美味しいかと言われると疑問ですが、
食べることは出来ますので興味があれば食べてみてくださいね。
毒抜きなどもあり非常に危険も伴いますので、
出来れば食べないでほしいですが、
食べてみれば世界が広がるかもしれません。
納得のいく説明ありがとうございました。球根に毒があることは聞かされていました。田舎の畑や田んぼの土手等に多いのは昔、凶作の時の緊急食糧だったとか。田舎の祖父母も食べたとは言ってませんでした。