アメリカに本社を置くインテルという会社を耳にしたことがあると思います。
その会社の設立者の1人であるゴードン・ムーア氏が唱えた理論、ムーアの法則と言うものがあります。
ムーアの法則というのは
おおよそ18か月ごとにコンピューターの性能は倍になっていく
という理論。
2020年付近までは安定してムーアの法則通りの確率にCPUの性能は向上していました。
しかし、ムーアの法則が崩れCPUの性能が倍にならず、ムーアの法則に終わりが見えて来たと科学者などが噂しています。
ムーア法則が終わるというのは本当なのか?
ムーアの法則に今について解説していきます。
[cc id=55 title=”目次”]ムーアの法則の提唱者とは?
ムーアの法則の提唱者は、先ほども解説した通りインテルの創業者の1人である
ゴードン・ムーア氏
という、技術関連の企業を立ち上げた科学に精通した人物です。
ムーア氏は部品などのコスト価格と性能比から毎年2倍で増大してきた事実からムーアの法則を提唱しました。
法則の厳密な方程式は、科学に精通していないと理解できませんが一応このように表記されています。
p=2n/1.5
という方程式であり18か月で性能は倍になっていくと言うものです。
式として表されていますが、あくまでもムーア氏の経験則を元にした方程式。
数学の方程式とは異なり、成否を求められる式ではなく
自分の理論を周りの学者に理解されやすいように方程式にしたモノ
です。
しかし、この経験則に基づいた数式が的を射ていると科学者の間で広まり、一般人までムーアの法則という言葉を耳にする機会が生まれました。
ムーア氏の経歴と経験則の正しさが要因となり、ムーアの法則は世間的に認知される法則になりました。
実際に法則はどのくらい続いた?
ムーア氏が提唱した理論はプロセッサーの性能が倍になっていくという理論。
このプロセッサーとはコンピューターの主要部分だと考えてください。
演算をしたり命令を下したりするハードウェア全般をつかさどる部品です。
分かりやすく言いますと
パソコンの脳ミソ
という風に考えて頂ければ理解しやすいと思います。
このプロセッサーの性能が18か月、1年半ごとに倍になっていくという法則がムーアの法則。
ムーア氏が提唱した法則が正しかったという話をしましたが、厳密にはこのようにグラフ化されていますのでご覧ください。
ムーア氏が創業者の1人を務めたインテルのプロセッサー性能の向上率。
性能比としては右肩上がりとなっており、1年半ごとにはほぼ倍に推移しているのが分かると思います。
1975年代には10,000代だった性能が、2010年では1,000,000,000となっています…
たったの35年間で5桁から10桁に推移。
つまり、1万だった性能が10億に向上しているわけです。
このように提唱されて以来、長い年月の間ムーアの法則は当てはまっていました。
しかし、現代ではムーアの法則が崩れつつあります。
その理由とムーアの法則の現状を解説していきます。
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2020年にムーアの法則は崩壊?
長い間続いてきたムーアの法則。
法則通りプロセッサーの性能が18か月で倍の性能になってきていましたが、現代ではその勢いは失われました。
グラフになっている物があります。
右肩上がりに伸びていたグラフが、徐々に伸びの勢いが低下。
その後は成長速度が低下しているどころか、衰退しているのが分かります。
ムーアの法則は既に崩壊してしまっており、2020年ごろには完全に崩壊すると言われています。
では、なぜムーアの法則が崩れてしまったのか?
その理由はプロセッサーに使用された技術である
1つの半導体に2つのトランジスタを搭載
した為だと言われています。
トランジスタとは主力素子と呼ばれるモノであり、認識としては中心的な機能を担っている部品です。
この2つ搭載されているトランジスタをより微細に、小さくする技術が現代では追い付いていないんです。
その為に、現代人類が陥っている状況というのは
理論的にはムーアの法則通りに向上させることが出来るが現実的にパーツが無いので実現は出来ない
という、理論は完成しているのに科学技術が追いつかずに実現できないという、もどかしい状況に陥っています。
つまり、ムーアの法則という理論は正しかったのですが
実現する技術が追いつかなかったためにムーアの法則は崩壊した
というのがムーアの法則が崩壊してしまった理由です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
パソコンや科学技術が詰まった製品を調べていると耳にする機会が多いムーアの法則を解説しました。
現代では科学技術と言いますが、製造技術が科学理論に追いつけずにムーアの法則は崩壊してしまいました。
しかし、ムーア氏が提唱した法則自体は科学技術の推移という意味合いでは正しかったことが分かります。
製造技術さえあれば、現代でもムーアの法則が当てはまり技術が向上し続けているのが分かるわけですから。
現実的な話をすれば、製造技術も加味するべきだったとも言えるのでムーアの法則が崩壊した事実に変わりはありません。
製造技術が大幅に上がる可能性がある、3Dプリンターなどもあるのでもしかしたらムーアの法則が復活する可能性もありそうですけどね。
それは、今後の製造技術の向上次第と言えるでしょう。
ムーアの法則が崩壊してしまったという解説でした。
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