ボクシングの試合には体重規定があることをご存知でしょうか?
あまり頻繁には発生していないのですが、階級ごとに定められた設定体重。
それをオーバーしてしまうと、体重超過になり王座が剥奪されたりすることがあるんです。
つい最近でもプロボクシングの試合で『日本人初となる体重超過の事案が具志堅さんが運営している事務で発生』してしまったので記憶に新らしい事案です。
ということで、ボクシングの体重超過。
いったどんなシステムでどんなペナルティが発生するのか?
色々と気になったので、調べてみました!
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ボクシングの体重超過とは?
ボクシングの体重超過とはなんなのか?
その答えはとても単純なモノでありその名称通り『試合日の前日軽量時に規定体重を超えてしまっている』場合をさす言葉でした。
体重を超えてしまっている。
ただこれだけの事実なのですが、プロボクサーの試合に置いて体重の重さは圧倒的なパンチ力の差を生んでしまうそうです。
その為に、たった数グラムの差ですら危険性が高く『基本的には3ポンド(約1400グラム)』で階級を区切っているんです。
一般的には体重の差で圧倒的な差が生れるイメージは出来ませんけどね。
それでも、プロボクサーが身体を上手く使うとたった1400グラム前後の差が圧倒的な差になってしまうんです。
たった3ポンド約1400グラム。
『その程度の差でグダグダ言うなよ…』と思いたいところなのですが、3ポンドの差は非常に大変な区切りになってくるのがプロボクサーたちの技術ということです。
試合はどうなる?
ボクシングのプロ試合。
その中でも王者決定戦などで体重超過が発生することがあるんです。
大切な試合で体重超過が発生した場合にその試合はどうなるのか?
その答えは意外にも『権利を剥奪したうえで試合は行う』という意外すぎる答えになります。
権利が剥奪されているのに試合をする意味があるの?と思う人も多いでしょう。
実際のところ試合をやる意味は2人の選手としてはありません。
特に『体重超過をした側ではなくしてしまった側からすれば権利が剥奪されているので勝っても何の意味もありません』からね。
では、なぜ試合をする必要があるのか?
それは大人の事情といいますか、ボクシング業界としては観客に払い戻しを発生させたくないというのが本音だそうです。
『観たかった試合が行われなかったから金返せ!』
こういうクレーム染みた客は当然ですがいますし、クレームというか割と真っ当な話なのでボクシング会場を開いた業者は返金の義務が発生してしまうんです。
確実に発生するわけでは無いそうですが、やはりボクシングの試合を開いた業者などにリスクは負わせたくない。
その為に、試合によって王者などの地位が動くことはありませんが、とりあえず試合をしてもらうのが通例です。
ちなみにですが、この際に『体重超過した側が相手側に罰金を払う』というのも一般的になっています。
意外かもしれませんが、それほどまでに体重超過という事案は多く発生しているんです。
ノンタイトル戦
時たまに耳にすると思うのですが、ノンタイトル戦という試合をご存知でしょうか?
このノンタイトル戦というのは、これまで紹介してきた体重超過が原因です。
王者側・挑戦者側のどちらかが体重超過を起こしてしまった場合に起こる試合名称です。
なぜノンタイトル戦というのか?
その理由は単純です。
体重超過を王者が起こした場合には、勝ち負け問わず王者剥奪。
この際に『体重超過をしている王者を挑戦者が下せば、挑戦者が王者』になります。
ただし、体重超過をしているトップクラスの技術を持つ選手相手に勝つことは殆どできないので実質的に王者が不在になる可能性が高いです。
逆に挑戦者が体重超過を起こした場合には挑戦者が勝っても王者にはなれません。
しかし『体重超過を起こした挑戦者に王者が負けてしまうと王者もチャンピオンベルトを剥奪』されます。
つまり、王者が不在になるという事です。
時たま耳にすると思いますが、王者が不在になっている理由。
それは、各階級の王者戦にて体重超過を起こした人が勝利したためです。
不慮事故の場合や引退の場合もありますが、基本的には王者が不在になる理由は体重超過絡みだと覚えて起きましょう。
最後に一言
体重超過のシステムが少々酷過ぎる気はします。
挑戦者がわざと体重超過してくれば王者としてはただの悪夢ですからね。
故意にやる人もいるといわれているシステムですし、今後改善してほしいと本気で思っています。
日本を代表する『帝拳』さんもやられましたし、試合させるべきじゃないと本気で思う。
大人のお金絡みの事情ではなく合理的な対処を取ってほしいと思います。
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